解析SEAを用いたレイアウト設計法に関する基礎的研究

摘要

近年，様々な機械製品において設計開発期間の更なる短縮と振動騒音の低減が求められている．そのため，設計の初期段階で振動騒音を考慮した構造設計がより一層重要となっている．振動騒音の解析には，一般的に有限要素法（FEM），境界要素法（BEM）などの解析方法が用いられる．これら解析法は，個々の共振ピークを抽出できる．しかしながら，共振ピークは材質や形状，境界条件の違いで固有振動数が変動する．そのため，設計の初期と詳細の段階では，固有振動数が大きく変動し，設計初期段階で共振ピークを考慮した構造設計は困難な場合が多い．