高速利得一定制御エルビウム添加光ファイバ増幅器の開発

摘要

WDM(Wavelength Division Multiplexing)通信システムは、信頼性向上及び効率的運用のために、従来のPoint-to- PointシステムからOADM(Optical Add/Drop Multiplexed) やOXC(optical Cross-Connect)等が導入された光波ネットワークに進展しつつある。 この様なネットワークにおぃては、ネットワークの再構築や障害等により伝送路中の信号光波長数、ひぃてはエルビウム添加光ファイバ増幅器(EDFA：Erbium Doped-Fiber Amplifier)等の光増幅器に入力される信号光波長数が変化する可能性がある。EDPAへの入力信号光波長数が突然変化すると、相互利得飽和により残留信号光出力が過渡的に増加戎ぃは減少する。 残留信号光出力の動的変動は、光受信機のダイナミックレンジからの逸脱、伝送路ファイバ中の非線形光学効果あるぃはOSNR(Optical Signal-to-Noise Ratio)の劣化などにより伝送特性の劣化を引き起こす。信号光波長数変動に対して動的変動なしに信号光当りの出力パワーを一定に制御するためには、EDFAの利得を高速に利得一定制御(AGC: Automatic Gain Control)する必要がある。