車両を地域ネットワークノードとする災害時ネットワークの研究開発

摘要

総務省は、平成23年3月に発生した東日本大震災の発生を踏まえ、炎害時に情報伝達の基盤となる情報通信ネットワークの耐災害強化に向けて必要な技術の研究開発·実証実験の基本計画を掲げた。これを受けて、OKIは東北大学、KDDI株式会社、株式会社KDDI研究所と共同で「災害に強いネットワークを実現するための技術の研究開発」を提案し、平成23年度補正予算（第3号）による研究開発の1テーマとして受託した。この中でOKIは、交通システムの無線技術を展開して実施する「車両を地域ネットワークノードとする災害時ネットウークの研究開発」を担当し、今年度末に計画している、試作機を用いた実証検証に向けて、試作機を開発中である。ここでは、そのシステム概要·構成、無線方式設計·シミュレーション評価及び試作無線装置開発の概要を紹介する。