深深度用カーディオイド受波器

摘要

JAMSTEC（海洋研究開発機構）では、海底資源研究·探査に活用するべく深海プラットフォームとして2010年度後半から3機の自立型無人探査機（AUV）の開発を行ってきた。この3台のうち「ゆめいるか」と「じんべい」は、海中を航行してデータを集める巡航型AUVである。「おとひめ」は、限られた範囲で海底面数mまで接近し写真が撮れるAUVである。この3台の自立型無人探査機は、有線やリモコン操作が不要な自立型で3000mまで潜ることができる。この自立型無人探査機の位置測定のために装備するカーディオイド指向性受波器の深深度化が求められた。本開発で、従来技術の有効性の確認、今後要求される深深度化·広帯域化、さらに信号処理のディジタル化に対処するための基礎が得られたと考えている。