自己組織化単分子膜修飾電極での電子移動における膜|溶液界面の役割

摘要

チオールのような有機分子が金表面に自発的に化学吸着することによって形成される膜を自己組織化単分子膜、もしくはSAM（Self Assembled Monolayer）という。本研究では、生体膜での電子伝達体であるエビキノン10（UQ）を組み込んだSAM修飾金電極を作製し、サイクリックボルタンメトリー（CV）および交流ボルタンメトリー（ACV）を用いてSAMと水溶液の界面（SAM|W）がSAM内部で起こる酸化還元反応の速度に及ぼす影響について検討した。