複数変電室を持つ建物の変電室間位相チェックと接地線漏洩電流測定

摘要

碍子引き配線が混在し3変電室が一つの建物にある建物電気設備の問題点を主に、変電室間の位相の対応が一段しているかどうか、また変圧器B種接地線の漏洩電流等を調査した。相順は1変電室が一次側結線が逆方向であり、また一致していても2次側結線で逆になっているものもあった。 位相が一致しない場合、三相同士では変電室間の配線の混線により最大で400Vが生じる場合もある。本調査対象建物の誤りでは最大350Vになる0変圧器B種接地線電流は一つの変圧器に2～10Aの変動電流が流れているものがあった。 これは電気機器のプラグの接続で接地端子と1電源端子が入れ替わっていたためであった．。 接地は個別接地が基本になっているが、電気設備の定期点検結果によると、実際には多くが著しく抵抗値が小さく建物構造体と一価になっていると推測される。 個別接地により生じるトラブルについても明らかにしている。