ハイブリッドを軸とした全方位戦略トヨタの2015年に向けた環境技術

摘要

トヨタは現時点で近い将来に向けて、どのように環境技術を開発しようとしているのか。まだ残暑厳しい9月末、東京都江東区青海のメガウェブで開催された、通算10回目を迎えたトヨタの環境技術説明会は、これまでと同様、トヨタの技術開発の懐の深さを垣間見るものとなった。当日の発表では、去る6月に副会長に就任した内山田竹志氏がパワートレインを中心とした技術開発の大枠を解説。様々な技術展示と合わせて、トヨタの環境技術に対する今後の取り組みを明らかにした。すでにハイブリッド·モデルを440 万台販売した実績（2012年8月末時点）を基盤として、電気自動車（EV）やプラグイン·ハイブリッド（PHV）などに対して広く技術を展開しているトヨタの行く先を俯瞰する。