平穏と非凡の融合形：ベントレー コンチネンタル フライングスパー(BENTLEY CONTINENTAL Flying Spur)

摘要

フォルクスワーゲン·グループは、高級車市場への野心的な試みだったVWフェートンで手痛い失敗を喫したが、従姉妹ともいうべきベントレー·コンチネンタル·シリーズでは、その失敗を補って余りある成功を収めたのではないか？1920年代から現代に至るベントレーの生産台数を示したグラフを眺めると、そんな感想を抱く。 2000年代初頭まで1000台あたりを横に這っていた線が、2002年に2ドアクーペ、コンチネンタルGTがデビューするや一気に跳ね上がり、3年後に登場した4ドア版フライングスパーが文字通りその上昇に拍車をかけ、昨2007年にはほぼ1万台にまで達している。 VWアウディのプラットフォームを活用した新世代ベントレーの若々しさと、ブランド名のわりにリーズナブルな価格が、世界の新興富裕層に強くアピールしたのだろう。