夢の続き(4)：ランチアテーマ8.32 (LANCIA THEMA 8.32)－エレガントな佇まいにフェラーリ·エンジン。だが、どこにもカウァィリーノ·ランパンテは付かない

摘要

1980年代の半ば、ミラノの街の取材用車両をランチアから借用、トリノから回送された車両をミラノ中心部の駐車場へ取りに行った時に目の前に現れたのが、この特別なランチア·テーマ、〝8.32″だった。 当時、発表直後で当然まだ発売前であったのだが、ミラノではどこへ行っても黒山の人だかりとなってしまい、注目の的となった。 そんな中、路面電車の停留所にいる、相当にお年を召した女性までが『オー、ランチア·フエツラーリ！ 』などと嬌声を上げるので、このイタリアという国のクルマ文化の深さや社会性などを身を持って感じたのだった。