炎症性腸疾患における外科治療-外科へのコンサル卜はこのタイミングで

摘要

潰瘍性大腸炎では全身状態と手術適応により，分割稍方法が異なる.重症潰瘍性大腸炎，特に高齢症例では手術タイミングを早目に決定すべきである.Crohn病では術前の保存的治療による炎症の沈静化が腸管温存に有利である，潰瘍性大腸炎(ulcerative colitis ： UC), Crohn 病(Crohn's disease ： CD)では難治性や重症化 のために外科的治療が必要となる.しかし，手 術方法やタイミングは手術適応や症例の背景に より異なる.近年，癌化の問題が話題になるこ とが多いが，絶対的適応であり本稿では割愛し， 炎症での手術適応と治療戦略について述べる.