単一磁束量子を情報担体とする超高速論理回路

摘要

最近，単一磁束量子を情報担体とする論理回路の高速動作の報告がなされるようになった．これは，回路の安定動作を保証する回路パラメータの最適化手法，回路機能のセル化による設計手法の確立によって，大規模回路の動作が可能になったためである．また，高速動作試験により，回路の高性能性の実証も行われるようになった．このような，単一磁束量子回路技術の現状を解説し，更に，高性能性を最大限引き出す応用例についても述べる．