製品加工: 金属板の打ち抜き加工方法

摘要

本発明は、金属板の打抜き加工方法に関するものである。自動車部品などに供される薄鋼板は、打抜きにより所定の形状にせん断された後、プレス成形などの工程を経て実部品として用いられる。たとえば、打抜きにより薄鋼板に穴や凹部などを設けた場合に生じる打抜き端面は、打抜き工程の影響で加工硬化しており、端面の延性が低い。そのため、その後の成形工程で、打抜いた端面をその延長方向に伸ばす「打抜き広げ成形」が加わった場合に端面から破断を生じる場合がある。近年自動車軽量化のニーズにより高強度鋼板が用いられているが、高強度鋼板は延性が比較的低い特性を持つために、打抜き端面の延性の劣化による破断などの成形不良の問題が顕著になりつつある。