軍人たちのリアルボイス第2回緊急着艦させた名パイロット

摘要

事故というものは大抵の場合、なんの知らせも無く突然に発生する。今回はそんな事故に見舞われた、あるトムキャットパイロットの事例を紹介しょう。1991年10月13日のペルシャ湾。米空母「アイゼンハワー」に所属する米海軍VF-142ゴーストライダーのF-14 Aトムキャット戦闘機は、通常の訓練で海上2万9000フィート(約8800メートル)をマッハ0.9で飛行していた。そして事故は何の前触れもなく発生した。なんと機首部分のレドームのロック機構が不具合を起こし、音速手前の風圧によって外れてしまったのだ。のレドームのヒンジは上部にあり、風圧で外れたレドームはヒンジを起点に機体上面と転がるように回転しキヤノビーと接触。これによつてキヤノピーは破壊され、2名の乗員も重傷を負った。