「揚げかまぼこ」へのアクティバ、利用とその効果

摘要

近年，BSEや鳥インフルエンザの影響により，世界的に魚の消費が増加した．また欧州や米国で健康志向の強まりから魚肉フィレ需要が高まり，同様の原料を使用し特殊な加工処理を必要とするすり身は大きな影響を受け，生産量が減少した．追い討ちをかけるように2008年には，米国においてスケソウの漁獲量が削減されたことをきっかけに「すり身が手に入らなくなる」という不安感からも，すり身価格がさらに高騰した．　このような状況に対し，すり身使用量の削減や商品のコストダウンが大きな課題となった．2009年に入り，低級すり身の価格は以前の水準に戻ってきているが，高級すり身の価格は高止まりし，将来のすり身供給量に対する展望は，未だ不透明なままでコストダウンニーズは依然として存在する．このような要望に対し，当社では低級すり身（ホッケなど）の品質向上などに対して酵素製剤「アクティバ」シリーズの活用を提案している．