（3476）製造業、下降局面へ

摘要

東大阪商工会議所(嶋田亘会頭)は、かねてより隔月毎に管内主要中小企業の景気動向調査を実施しているが、先ごろ8月期における調査結果をまとめた(調査対象数300社、回収数255社、回収率85.0%)。それによると、製造業では対前年同期比生産額業況指数〈増加企業の割合―減少企業の割合〉は▲4ポイント(以下＝P、前6月期6P)と10P減少。6月期以降2期連続で下降し、再び水面下へ後退した。コスト面では材料仕入価格が37P(同48P)と依然強含み傾向にあり、採算状況、資金繰りとも引き続き良くない。急激な円高の影響を懸念する声が多く、向こう3ヶ月先の景気見通しは、BSI〈景気見通し指数＝(良くなるとみる企業の割合―悪くなるとみる企業の割合)×1/2〉で▲12P(同▲6P)と先行きへの不安感強まる。