（3494）三価クロームメッキ　コスト10分の1に

摘要

有大場金属（神奈川県厚木市、横田信一社長）は、独自に開発した回転バレル式の三価クロームめっき技術により従来比でコストを10分の1に抑えることに成功した。環境対策上、六価クロームめっきの代替技術として注目される三価クロームめっきは、ワークを治具に吊るして処理するラック式が主流であるが、同社は前処理やめっき液の工夫により回転バレル式を採用することに成功している。従来、回転バレル式は、量産性に優れる一方で品質にムラが出るとされ、三価クロームめっきでは困難とされてきた。同社は前処理で化学研磨を行うことで膜の形成を安定化させた。回転バレルを使用することで、大量処理を行い低コスト化につなげた。7年前に、この技術の開発を進めてきて昨隼から本格稼働に乗り出している。