「先進」と「伝統」の融合 ニッサンスカイライン

摘要

いまや日本のニッサン·ブランド最古のモデルとなったスカイライン。かつてのプリンス自動車工業をその出自として、実に62年の月日を生きてきた。登場から約6年を経て現行V37型に施されたビッグマイナーチェンジは、そhな由緒正しきモデルに対するメーカーとユーザーそれぞれの思いが交錯する仕立てとなったといえそうだ。V37型スカイラインには、北米市場をメインターゲットとするインフィニティ·ブランドのQ50という“兄弟車”が存在する。ニッサンとインフィニティというブランドの違いがあるにもかかわらず、これまで両車は基本的に同じデザインとされてきた。それが今回、フロントデザインが大幅に変更された。グリル周囲はブラック仕立てを基本に、日産車の特徴となっている“Vモーション”のラジェクーグリルが採用され、GT-Rを思わせる開口部を下端まで広げた意匠となった。さらにインフィニティのバッジは前後とも外され、スカイライン伝統の丸目4灯テールランプが復活した。そこにはスカイラインの伝統を力としたい日産の強い意図が見える。