タイヤの真実 第4回：サイズ考、その2

摘要

これは1990年初頭の話ですが、スーパースポーツの代表であるポルシェ、フェラーリに、ブリヂストンはすでにメーカー純正タイヤとして装着されていました。その後、当時としてはエポックメーキングなポルシェ959やエンツォ·フェラーリへの標準装着も実現しています。ポルシェ959の場合はランフラットタイヤということで多少苦労したものの、959にしてもエンツォにしても「クルマは走りだ」の魂の下に開発が進められたので、コンセプトは非常に明快でした。300km／hオーバーを保証する高速耐久性、超高速域でも安心してクルマを操作できるようなハンドリング性能の確保は開発レベルとしては決して低くありませh。さらに「限界グリップを極限まで引き上げてほしい」と言われれば開発の難易度は益々上がりますが、乗心地や転がり抵抗のプライオリティは低いので、その意味では、主たる性能の目標達成に集中できるという利点はありました。