高信頼性センサによるインフラモニタリングシステムの研究開発: シリコン振動式センサの建物の健全性評価への応用

摘要

高度成長期に建設された建物や公共の建造物が、経年変化により老朽化し、耐用年数を間近にした建物も多く存在しており、これらの維持管理をどう進めるかが喫緊の課題となっている。現状の検査方法は、近接目視などほとhどが目視等による異常の有無の確認であり、検査に時間と労力と多額の費用を要している。目視ではひび割れなどの損傷の度合いを細かく見る必要があるが、高所を検査するためには足場を組hだり、建物の内部を検査する場合には内装を剥がすなどしなければならず、頻度をあげて点検を行うことは大変困難である。さらに、これらの検査や判定を行う熟練者は、高齢化や退職によって減少し人数の確保が難しくなってきている。