超臨界流体技術によるバイオディーゼル燃料の創製

摘要

このプロセスはアルカリ触媒として水酸化ナトリウムや水酸化カリウムが用いられるため環境への負荷が大きい．また，廃食用油に特に多く含まれる遊離脂肪酸は触媒と反応してアルカリ石鹸となり，その分離·精製も不可欠であり，触媒が必要以上に必要となる（反応2）．したがって，数％の脂肪酸を含有するパーム油や廃油ではアルカリ触媒法は使い難く，多種多様な油脂類への適用が困難であり，アルカリ触媒法に替わる新規技術の開発が不可欠であった．そこで，バイオディーゼル製造の実用化に向けて，超臨界流体技術を駆使した無触媒系での種々のバイオディーゼル製造法を開発した．その成果を以下に紹介する．