架線設備の速度向上の技術

摘要

電気鉄道は、地上から電力を受けることを特徴とするシステムである。そのため、走行には電力を授受するための架線とパンタグラフが安定して接触していることが重要となる。 高速走行の場合、架線·パンタグラフ間の相互振動により架線とパンタグラフが離れる現象、つまり離線が発生して、電力の授受に支障をきたすことがある。 しかし、高速走行に際して発生する架線·パンタグラフ間の諸問題について検討された結果、現在では最高営業速度300km/hに適応できる架線設備が開発されている。 本稿では代表的な架線方式と高速走行用に開発されたトロリ線について紹介する。