カラー手袋を用いた手話の空間的特徴抽出方法に関する基礎検討

摘要

日本語を母語としないろう者に向けた緊急情報伝達方法として，手話表現の特徴的な画像フレーム（キーフレーム）を抽出し，それらを伝達する手話キーフレーム映像伝達方式が提案されている．そこでは手話キーフレーム映像生成の基本コンセプトは提案されているものの，手話におけるキーフレームの抽出は手動で実施されており，その自動化が望まれている．本研究では，キーフレームの自動抽出を目的として，手話における手指の軌跡の変曲点を分析することによって手話の特徴が現れる画像フレームを自動抽出する方法を提案し，カラー手袋を着用した手話映像を用いて実験的に確認した結果を報告する．