インフルエンザでのサージカルマスクの役割：病院内での予防的着用の有用性から見えてくること

摘要

インフルエンザ対策の中心はワクチン接種であり、その重要性は周知の通りである。 一方、サージカルマスク着用については、インフルエンザの主要な伝播様式が飛沫感染（ウイルスを多量に含む飛沫粒子が上気道粘膜に直接付着することで感染）であることから、その有用性が示唆されるが、インフルエンザの院内感染対策としてワクチン接種のように普及しているとは言い難い。 インフルエンザ院内感染対策におけるサージカルマスク着用の有用性について解説する。