極微細化ミスト技術を用いたミスト式冷却機

摘要

近年、ヒートアイランド現象等により都市の日中平均気温が年々上昇傾向にあり、屋外での夏の酷暑を緩和するシステムの導入が各所で実施されてきている。屋外に局所的な涼を得るため、冷媒を用いたヒートポンプ式のスポットクーラーを設置する場合、一般的に屋外空間に冷熱を吹き出すと同時に放出される排熱量が、その冷却量よりも大きくなり、結果的にヒートアイランド現象を助長していることになる。また、40°Cに迫る外気温となるような状況では、ヒートポンプ式のスポットクーラーによって、仮に外気より10°C程度低い30°C程度の弱冷風を生成したとしても、人体表面温度との温度差は乏しく、強制対流による効率的な人体冷却を行うことはあまり期待できなくなる。