電気二重層キャパシタ充放電制御用基準電圧発生回路の設計

摘要

近年、地球環境問題対策の一つとして電気自動車やソーラーカー、ハイブリッドカー等のモーター駆動型自動車の開発が急がれている。 また、電力の平準化のために、大規模な蓄電システムの開発が進められている。 いずれも今の所、鉛バッテリーやリチウムイオン電池等が主流であるが、近年、大容量の電気二重層コンデンサを用いた蓄電システムが、にわかに注目を集め始めている。 これは最近の研究成果により、電気二重層キャパシタの単位体積当たりの蓄電容量が30Wh／リッターと鉛バッテリー等に近づいてきた事と、電子回路制御による効率の良い蓄電システム　 Energy Capacitor System (ECS)が提案され、実績を上げてきたためである。