慣性センサと速度発電機を用いた線路特徴点検出による列車長算出手法

摘要

近年、車上制御装置の列車位置をもとに列車の間隔を制御するシステムが導入され始めている。本システムは、車上制御装置が検出した列車位置を地上制御装置に無線伝送で送信することで、地上設備の軽減をはかる点が特徴である。このシステムで使用する列車位置は、列車先頭位置に加えて、後部位置の特定のため列車長が必要となる。しかしながら、貨物列車など列車長が固定的でない場合は、それを簡易に把握する手段が必要である。そこで、前後車両に設置した慣性ヤンサと、速度発電機を用いて線路特徴点を前後車両それぞれで検出し、その間に走行した距離により、列車長を算出する手法を提案する。本報告では現車試験の結果、想定誤差内で列車長を算出できることを確認した結果について述べる。