IP（Internet Protocol）技術を適用したPCM（Pulse Code Modulation）リレー技術

摘要

ICT（Information and Communication Technology）化の進展による通信の大容量化·高速化·高信頼化を背景に，IP（Internet Protocol）技術を適用した保護リレーシステムが開発·導入されている。サンプリング同期制御には，IEEE 1588規格で定義されたPTP（Precision Time Protocol）に対応する同期制御ユニットを実装し，通信ネットワーク機器の遅延時間を補正する。保護リレーユニットは，その同期制御ユニットが生成した同期信号を取り込むことで各端子のサンプリング同期制御を実現する。伝送路は二重化しており，片系ルートに断線などの障害が生じてもデータは欠落しないため，動作が遅延することなく保護できる。