神経刺激作用観察のためのin vitro用20kHz局所的強磁界ばく露装置の開発

摘要

神経刺激作用観察用のin vitro用20kHz局所的強磁界ばく露装置を開発するために、渦型コイルと8の字コイルの2つの局所磁界を発生させるコイルモデルを作成し、数値計算により細胞培養溶液に対する誘導量のドシメトリ評価を行った。渦型コイルと8の字コイルは最大誘導電流密度がそれぞれ224A／m~2，87A／m~2となり、誘導電流は渦型コイルでは培養溶液の端に、8の字コイルでは中央に流れる事を確認した。渦型コイルはばく露対象により多く誘導電流を流す場合に有用である。また、8の字コイルはばく露において誘導電流方向を制御する必要がある場合に有用である。