オープンスタブ型EBG構造によるセルサイズの小型化

摘要

電磁バンドギャップ（EBG）構造を電源系に適用して、電源ノイズの伝播を抑制する試みが報告されている。従来のEBG構造はバンドギャップ帯域の低周波化に伴って、並列回路のキャパシタンスを形成するパッチが大型になる問題がある。本稿では、パッチに代えて、並列回路にオープシスタブを用いた、新たなEBG構造（オープンスタブ型EBG構造）を提案し、その基礎的な特性について述べる。し提案構造は、オープンスタブ長を変更することによってバンドギャップ帯域を制御することができ、必ずしも面積を必要としない。このためEBG実装面積の大幅な低減が期待できる。実測および電磁界解析によって、設計通り単位セルサイズ2.1mmで無線LAN周波数(2.4GHz)における動作を確認したので報告する。