（製品と技術）－ジャケットレス断熱システム＜FOAMGLAS泡ガラス／テロスタットPC断熱システム＞

摘要

今再び米国から新しい発想が届けられた。 普通配管や機器に断熱材を施工する場合、旧来は取り付ける断熱材の種類いかhに係わらず、金属ジャケットに依る表面仕上げが必要とされてきた。 金属ジャケットを取り付けるには、大抵は板金熟練工によるプラント現場での合わせ作業が伴い、断熱システム工事全体に占める金属ジャケットの材工のコストは、断熱材のそれよりむしろ大きい場合もあった。この金属ジャケットのコスト削減をテーマに、米国ピッツバーグコーニング（PCC社）から発表された断熱システム（フォームグラス·テロスタットジャケットレス）は、金属ジャケットそのものさえ省略出来る全く新しい発想に基づく断熱システムである。この断熱システムの完成には3社の技術が蓄積されている。 即ち、米国の大手プラント設計会社から開発テーマが与えられ、ドイツの化学メーカー·ヘンケル社の蓄積された耐候性マスティックの技術協力、及び米PCC社のフォームグラスパイプカバー加工技術のノウハウが各々持ち寄せられたのである。 以下ピッツバーグコーニング社のカタログから抜粋した内容を中心に、その新しい断熱システムを紹介する事にする。