事故件数、死傷者数は前年比減、高齢者層の事故問題は重要課題か

摘要

警察庁は2月28日、「平成30年中の交通事故の発生状況」を発表した。これによると、昨年中の交通事故発生件数は43万601件となり、前年より4万1，564件の減少、死者数は3，532人で前年比162人減となった。この死者数は、警察庁が保有する昭和23年以降の統計で最少となった昨年をさらに更新し、3年連続の前年比減となった。平成元号において最多を記録した、平成4年（1万1，452人）の約3割という数字である。ここ四半世紀、交通事故ならびに死者数は年々減少傾向にあるものの、高齢者ドライバーの暴走事故、煽り運転などのニュースが絶えず世間を賑わせており、交通事故削減に向けた取り組みは、我々が安全な日常生活を送るうえで引き続き重要課題であることは間違いない。