過回転抑制機構を持ったバタフライ風車の開発

摘要

2015年12月のパリ協定採択以降、再生可能エネルギーに対する期待と注目度が国内外で増えてきているが、小形風力発電は国内FIT（再エネの固定価格買取制度）の開始から5年以上が経った今日においても、未だにコストが高く普及の状態にはない。それでも太陽光発電の買取価格が年々低下する状況に伴って、2015年頃より徐々にではあるが、海外製の水平軸型風力発電機を中心として小形風車の認証取得が増加してきた。本稿では、平成27年度から始まった鳥取県産学共同事業化プロジェクト支援事業の一つとして実施している、鳥取大学と鳥取県内の中小企業を含む企業4社（㈱日本マイクロシステム、㈱エナテクス、㈱スカイ電子·米子研究所、日軽金アクト㈱）で構成された共同体による小形垂直軸風車の開発プロジェクトについて紹介する。