動的核偏極法を利用した高感度核磁気共鳴分子プローブの設計： 超偏極状態の長寿命化を目指して

摘要

動的核偏極法（DNP：Dynamic Nuclear Polarization；動的核分極法ともいう）は， NMRの数万倍の高感度化を可能とする革 新的技術である。極低温·高磁場条件下， ラジカルと標的分子をガラス状態で共存さ せ，電子スピン共鳴に相当する周波数のマ イクロ波を照射することで，電子スピンの 偏極が核スピンに移る（図1）。