色モード境界輝度測定法を用いた有彩色家具による空間の明るさ感への影響の測定

摘要

照明方法が多様化した現代では，空間の明るさを評価する指標がいくつか提案されている．しかしこのような指標では，いくつかの状況での明るさ感評価において困難がある．例えば，池田ら［1］は無彩色の内装で構成された空間よりも有彩色の内装で構成された空間の方が明るく感じると報告しているが，これまでに提案されている指標では色の影響は考慮されていない．本研究では色モード境界輝度測定法を用いて，空間内に存在する家具の個数の違いによる空間の明るさ感への影響を定量的に検討した．