役割の増す外断熱関連団体の動き

摘要

外断熱工法は、海外では半世紀近くにわたって施工されてきている工法である。 なかでも比較的施工が容易で透湿性のある湿式仕上げを活用した外断熱工法は、2004年実績で見るとドイツで約3,200万m~2、北米で約2,200万m~2と欧米では確固たる地位を築き、世界では約3億正以上の累計施工面積となる。 いっぽう我が国では2004年の実績は約10万m~2（透湿外断熱システム協議会調べ）とこれから大きな市場となる可能性を秘めていると言えよう。そこでここでは外断熱に関係する団体の活動を通し、最近の情勢を見ていくこととする。 昨年、同じ透湿理言釦こ基づく外断熱工法を有する企業が集まり、透湿外断熱の施工における品質と性能の確保のため正しい材料と現場管理を推進する目的で発足した透湿外断熱システム協議会（相馬治夫会長）では、今年1月の「透湿外断熱ガイドブック（システムの基礎）」に続き今月に入り「透湿外断熱工法の施工手順と留意点」と題した小冊子を作成した。