現代左官事情（その24）「木造外壁仕上げIV」

摘要

ラス張り用下地といっても、従来からの木摺りラスト地、合板下地、ノンラス用下地、各ハウジングメーカーのオリジナル構法があるがここでは最も一般的なものだけを述べる。 ラス張り用下地を施す前に、軸組について述べなければならないが、著者はこの分野で専門ではないので、左官に関わるものだけを概略、述べさせて頂く。 軸組は柱、梁、筋交い等の多くの部材が組み合わさって構成されており、壁が耐震性を高めていることは周知の事実である。 構成された壁の骨組みは四角形のものより三角形の方が外部応力に対して強く働く。 さらに小幅板の木摺りより、合板のような面材の方が優位に働く。