現代左官事情(その37)「木造外壁仕上げ?」

摘要

左官工車は流動状の可塑性を示す材料を現場において使用し、所定の塗序で建物の床·壁·天井を鏝塗り、または吹付ける工法である。 そして、その材料の多くは現場で調合され、あるいは既調合製品が水を加えて混練される。 左官工事は次のような大きな特徴を持っている。すなわち、どのような複雑な形状にでも自由に形成することができ（可塑性）、広い面積でも継目のないモノシックな仕上げが可能であるといえる。 この可塑性と継手目地の不要は左官工事のみ持ち得る二大特徴であって、現在のところ他の工法をもって換えることはできない。 さらに、左官材料は主として無機材料で建築の内外装に要求される防·耐火、防水、遮音、断熱等の性能を付加することができる。この特徴は木造外壁仕上げでも同じである。