結露とかび

摘要

二十数年前に住宅の室内にかびが発生して、お年寄りや子供がアレルギーを発症し、社会的な問題になりました。 このため、かび発生を防止する対策が講じられました。 当時の対策は防かび剤を使用する方法が主流でしたが、その後防かび剤の低毒化が進み、現在においてもかびの発生は止まるところがありませh。 この背景には法的な規制がないこともー因と思われます。 かび発生の実態調査をしますと発生部位と発生するかびはある程度特定出来ます。 最もよく発生する箇所はやはり結露している部分と言えます。 ただし、結露部分でも部材にかびの栄養となるものが含まれているか、栄養が付着していなければかびは発生しませh。 さらにこの栄養分は炭素を含む有機系であることが必要です。 また、かびの生育に適した温度（20～35°C）である環境も必要です。 実態調査において良く検出されるかびは次に示す種類です。