西アフリカにおけるエボラ臨床ケア研修の実際（2）：HOTトレーニング

摘要

筆者は2014年11月19日から2015年3月1日まで世界保健機関（WHO）の専門家として西アフリカのリベリア共和国でエボラウイルス感染症（Ebola Virus Disease，EVD）対策に直接関わる機会を得た。役割は「リベリア労働安全衛生コーディネーター（WHO National Occupational Health and Safety Coordinator for Liberia）」として，厚労省を通じてWHOの短期専門家契約の手順が進められ，外務省国際緊急援助隊の枠組みで派遣され，現地のWHOスタッフ／コンサルタントや国内外のさまざまな組織でEVD対策にあたる労働者の安全と健康の支援を行った。