エネルギー総体に占めるLPガスの位置を明確にした「LPガス国際セミナー2009」（3）

摘要

抄録「LPガス国際セミナー2009」（3）では三菱化学テクノリサーチの武田眞氏のプレゼンテーションを中心にご紹介する。 三菱化学テクノリサーチは実は2007年にもこのセミナーでプレゼンしている。 当時はダイヤリサーチマーテックという名称だったが，後藤志朗氏が「日本及び世界の石化産業用LPガス需要動向について」をテーマに報告した。2年前のこのセミナーでは，「サウジアラビアの輸出量は2010年には600万トンに減少していくが，代わってカタール，UAEがともに2010年には1,000万トン輸出国となり，イランも500万トンを超える」という供給量大幅増加予測が支配的な状況下，その供給増に合わせて「LPガス国際市場と価格構造はどう変わっていくか」ということが最大の関心だった。 例えば，この年も基調講演をしたケン·オットー氏は「供給の増加が需要の増加よりもかなり速いペースで進hでいく。 この結果，プライス·センシティブな（価格に敏感な）石油化学原料市場におけるLPガスの供給余力が大きく拡大することになる。 LPガス価格は軟化の方向に向かう…中略…世界のLPガス供給の増加はこれから数年間，市場と値決めにかなりのインパクトを与えていくことになる」と結論づけた。 一方，サウジペトロリアムのアルマスードさhは，「サウジアラビアのLPガス輸出余力の予測がどうであろうとも，アラビア湾からのLPガス輸出が2009年ないしは2010年までに大幅増加することは確かなようだ」と述べた上で，「中東からのLPガス輸出量の拡大が現実のものとなった時，それはアジアの市場を混乱させ，地域のLPガス価格や既存の価格システム（CPのこと一山内）を破壊することになるだろうか。まずはそうならない。 梗敢粫r的に供給過剰の事態が生じることはあるかもしれない。 しかし，世界のガス系燃料の市場は急速にタイト化していく。 ㄖ新裕澜绀违故袌訾蠅邮质袌訾螛斚啶颏蓼工蓼箯姢幛皮い搿工菴P擁護と少々強引なガス市場の売手市場論を展開した。