新たなナノ多孔体である多孔性金属錯体の開発と発光センシングへの用途展開

摘要

ナノサイズの細孔を待った物質としては，以前からゼオライトなどの無機材料や活性炭をどの有機材料が良く知られており，それらの吸着特性や触媒機能は既に述べられている。1990年代後半から，有機配位子と遷移金属イオンが自己集積的に組みあがる現象を利用し，金属錯体からなる均一な多次元骨格の構築が盛hに行われている（図1）。この骨格は，単に配位子と金属イオンの溶液を，室温でビーカー内にて混合するだけで合成できる。その多次元骨格の中でも，ナノサイズの空間，すなわち多孔性構造を有する物質群は「多孔性金属錯体（PCP）」と呼ばれ，無機材料や有機材料といった従来の分類に属さない，新規な多孔性材料である。