新世紀を生き抜く（その57）--「春な忘れそ」の志をもって

摘要

新年最初の1カ月は過ぎたが、記憶に残るのは異常ともいえる寒さだけだったような気がする。日本海側の北国は記録的な豪雪に見舞われ、太平洋側も厳寒の真冬日が続き、降雪にも驚かされた。 気象庁の暖冬予想はまったく外れたことになる。しかもこうした現象はわが国だけのことではなく、極東ロシアばかりかヨーロッパ各地にまで及hでいるようで、地球全体が異常気象に脅かされているといってよいだろう。 一方、日本の社会においては昨年の耐震強度偽装問題に続き、年明け早々ライブドア幹部の逮捕や、東横インの不正改造など醜い事件が発覚した。 また政治家の不行跡や防衛施設庁の官製談合まで曝露され、政官業ともに深刻な制度疲労に陥っていることが明らかになってきている。 いずれも金銭がらみの欲望がつきまとっているだけに、なhとも情けない不快感をともなう出来事ばかりである。