新世紀を生き抜く（その125）--「江戸の春」の活力を忘れず

摘要

陽気が春めき、今年の大型連休は各地の観光スポットが、昨年と違う賑わいぶりをみせたらしい。しかし現実を直視すると、相変わらずの冷えびえとした光景が目立ち、どうにも華やぎに酔う気になれない。内外ともに政治の変調と経済の混乱は、いまだ解決の方程式が見つかっていない。むしろ人知の底浅さを露呈しているといってよいだろう。とくに先進国と称する地域に、この傾向が強いのは全く皮肉である。