作業環境に関する法規について（デザインを中心として）

摘要

働く労働者の賃金、就業時間、休憩その他の勤労条件を確保するための法棒として、戦後まもなくの昭和22年（1947）に労働基準法が制定された。労働者が低賃金、長時間労働といった劣悪な労働条件を強いられることなく、労働者に健康で文化的な生活を保障するための法得である。 労働基準法のひとつの章として規定されていた安全衛生に関する事項は昭和47年（1972）に労働基準法から独立し労働安全衛生法が制定、公布された。 この労働安全衛生法は①事業所内における安全衛生管理の責任体制の明確化、②危険防止基準の確立、③事業者の自主的安全衛生活動の促進等の措置を講じることにより、労働者の安全と健康を確保し、さらに快適な作業環境の形成を促進することを目的としている。