非水溶液環境下におけるナノセラミックスの合成とその応用

摘要

高度な生活レベルを維持しながら，地球おまび地域環境の保全や省エネルギーをはかる必要性から，触媒にれるセラミックス材斜にはさらに優れた物性や機能されている。 これらを満たすためには新裁物質群の開発や既存物質の特性改善が必要不可欠であり，その具現化のためにも新規な材料合成法の開発は重要である。 セラミックス材料を合成する方法として，国相法，気相法，液相法があり，それぞれに特徴および課題がある。 その中で液相法は多くの実績があるが，そのほとhどは溶媒に水を用いている。 水は安価で優れた特性を有しているため，液相合成法におけるその優位性は疑う余地はない．一方で，H_2Oという単一化学種を使うことの限界も見え始めている。 高機能なセラミックス材料の合成のためには新たな溶媒への展開も必要である。 非水系溶妹の候補には，有機溶媒，超臨界流体，イオン性液体などが挙げられる。本稿では，著者らがこれまでに行ってきた有機溶裸環境を利用するナノセラミックスの合成法に関して解説する。