“意”心伝心の対話術 第12回 仕草から心を読み解く!

摘要

舞台の演出家が若手俳優によくするアドバイスのひとつに、「表現になつているかどうか」というものがあります。例えば、プロボーズのシーン。俳優の心の中では「この人（恋人役である相手）を愛している」という感情が沸き上がつているのに、見ている側からすると、全く演技がそつけなく見えたりすることがあります。つまり、心の中と身体表現 が一致していないのです。人の身体は、心の中の情報を発信するための媒体ともいえます。言葉に頼らなくても、身体の状態や行動から、何を考えているのか、ある程度は分かるように連動しています。