次世代自動車用電池性能試験方法の開発（第3報）－簡易サイクル寿命試験プロファイル用基データの妥当性検討

摘要

JARIは2007年度より，性能試験方法標準化の一環として実使用状態を十分に考慮したリチウムイオン（Li-ion）電池サイクル寿命試験方法の開発を行っており，前報では，PHEVの簡易サイクル寿命試験（Cycle Life Test ［CLT］）プロファイル作成方法について報告した．CLTプロファイル（Fig.1）は，日米欧各国の認証走行モードであるJC08，UDDS，NEDCのデータを用いて作成したが，その妥当性については十分な検討ができていなかった．そこで，本報ではCLTプロファイルの基データとしてJC08，UDDS，NEDCの試験結果を用いることの妥当性について，HEV，BEVの作動特性と多様な走行モードのシャシダイナモメータ（CHDY）試験結果を用いて検討したので報告する．