情報機器製品の前処理·塗料·塗装システム：情報機器製品に最適な塗装機器·塗装システムの選定について

摘要

携帯電話、パソコンといった情報機器製品は、ここ数年飛躍的に台数が伸びて昨年迄の景気の牽引役を果たし、一般に広く普及した。市場全体の成長は鈍化した感はあるが、絶え間無い高性能·高機能化、次世代モデルへの移行と進化を遂げ、今後も買い替えのサイクルは他分野の製品よりも早いだろう。 その中でも携帯電話は性能·機能の他にもケースの付け替えや限定モデルに代表される様に若者を中心にファッション性も要求され、デザインやカラーが購入時の重要な選択要素となる。 この外観を仕上げる方法の主流となっている塗装の役割は大きい。 情報機器製品の塗装については膜厚が数ミクロン程度と薄膜が殆どで、塗料の使用量は少量で安定した吐出が求められる。 薄膜の上に仕上がり品質の要求も年々高まっており、これを満足させるには霧化機器、供給機器、塗装設備、それぞれ単体で対応することでは不十分であり、全てを組み合わせたトータルシステムで考えなければならない。 これから情報機器製品に適した霧化機器、供給機器、塗装設備を紹介すると共に、これらのトータルシステムの重要性を説明する。