光ファイバセンサを用いたマルチスケール計測とヘルスモニタリングシステムに関する研究（2）～分岐光線路用損失型光ファイバセンサの設計

摘要

光ファイバセンサは長距離通信，耐電磁ノイズ，耐サージに優れていることから電気式計測技術の代わりに様々な場所で研究，実用化が進hでいる．光ファイバを用いた計測方法として分岐型のOTDRや多点型のFBGなどが存在し，多種多様な測定を行うことができるが，測定手法によっては測定装置のコストが増大することがある．この研究の目的として異なる光ファイバセンサを用いてマルチスケール計測とヘルスモニタリングシステムの構築を行い，測定装置のコストを低減することである．本論文では分岐光線路における損失変動検出方法として，ひずみゲージのように簡単に取り付けが可能で，分岐光線路に対応し，わずかなひずみ量に対して0.5～1dB程度の損失が発生する損失型光ファイバセンサを設計，作製を試みた．