光ファイバセンサを用いたRC構造物の地震時損傷度判定システムの開発に関する基礎研究（その２ 光ファイバセンサを用いたRC構造物の損傷度判定システムの提案）

摘要

（その１）で示したRC梁の曲げ試験で得られた、各stepの荷重ピークにおけるひずみの実測値と計算値の比較を、図-9に示す。type-1とひずみゲージの測定値に関しては、RC梁下面のひずみとなるように補正している。ここでの計算値とは、モーメントの値からの推定である。図-9(a）には、RC梁中央における光ファイバセンサtype-1（鉄筋）、type-3（梁下面に全接着）およびひずみゲージの比較を示す。type-1とtype-3の値はほぼ一致しており、計算値の約半分の値となっている。これは、（その１）で示したように、光ファイバセンサの分解能の影響による。また、ひずみゲージと比較すると局所的なひび割れの影響は少ないと言える。